2013年4月26日金曜日

StorageGatewayってなんじゃ?(バッファやキャッシュの容量を追加)

AWSのStorageGatewayを利用していて、パフォーマンスの見積もりが実際と合わず、最初に設定したバッファストレージやキャッシュストレージの容量が少なかったというケースがあるかもしれません。

公式ドキュメントでは、

Adding and Removing Upload Buffer Capacity (Gateway-Cached)

You can add more buffer capacity to your gateway without interrupting existing gateway functions. Note that when you add more upload buffer capacity, you do so with the gateway VM powered on; however, when you reduce the amount of upload buffer capacity, you must first power off the VM.

既存のゲートウェイ機能を中断せずにバッファ容量を追加することができます。
アップロードバッファ容量を追加する時は、ゲートウェイVMが起動中に行えますが
容量を減らす場合はまずVMをシャットダウンしておく必要があります。

As your application needs change and you add more storage volume capacity, you will might need to increase the gateway's upload buffer capacity. You can add more buffer capacity using the AWS Storage Gateway API (see AddUploadBuffer) or the AWS Storage Gateway console. 

アプリケーションのニーズが変化に応じてストレージ容量を追加すると、アップロードバッファ容量も増やす必要が出てきます。APIかAWSコンソールからバッファ容量を増やすことができます。




Adding Cache Storage (Gateway-Cached)


You can add more cache storage to your gateway without interrupting existing gateway functions and with the gateway VM powered on

既存のゲートウェイ機能を中断せずに起動したままキャッシュ容量を追加することができます。

You can add more cache storage using the AWS Storage Gateway API (see AddCache) or the AWS Storage Gateway console.

APIかAWSコンソールからバッファ容量を増やすことができます

Removing a disk allocated as cache storage is currently not supported.

キャッシュストレージの取り外しは現時点ではサポートされていません。


ということで、稼働中にバッファやキャッシュを追加することができます。
また現時点では、WEBシステムなどで利用していて後々アクセスが下がってきた場合キャッシュボリュームは減らせないので、料金的にリスクがありそうです。
長期的に考え、増やすときは必要な分だけ、というのがよさそうです。


では試してみます。




キャッシュ、バッファの追加




今回はゲートウェイインスタンス(EC2)の場合でやってみます。
以下の様な既存のゲートウェイインスタンスがあるとします。







「Gateway」タブの「Configure Local Storage」をみると、アップロードバッファに10GBのボリュームが適用されているのがわかります。また、キャッシュボリュームは20GBです。






ここで、ゲートウェイインスタンスにさらにアップロードバッファ用に10GB、キャッシュ用に20GBのボリュームを用意しアタッチします。





StorageGatewayの画面で、ふたたび「Gateway」タブの「Configure Local Storage」をクリックします。





すると、新しいディスクが認識され、バッファ用かキャッシュ用かを選択できるようになっています。
ここでは既存と同様、バッファ10GB、キャッシュ20GBとします。
「Save」ボタンを押すと、すぐに適用され、以下の画面でもバッファが20GBになってことがわかります。








バッファの削除



それではバッファを削除します。
削除する場合はシャットダウンが必要です。
「Gateway」タブの「Shut Down」をクリックして、コンソールをリロードして以下の画面になるまで待ちます。





上のような画面になったら、先ほど追加したバッファ用の10GBをデタッチします。





ディスクステータスが「Available」になったら、StorageGateway画面に戻り、先ほどの「Restart」ボタンをクリックします。
しばらくして、Gatewayが「Available」になったら「Gateway」タブの「Configure Local Storage」でストレージをみてみると、、、、





このように無事バッファボリュームを減らすことが出来ました。


また、これと同じようにキャッシュボリュームを減らそうとすると、Gatewayが「IRRECOVERABLE」という恐いステータスになってしまい、ボリュームが壊れてしまうようなので、停止中でもキャッシュボリュームはデタッチしてはいけません。サポートされるのをおとなしく待ちましょう。



以上です。